閉経前後の更年期に起こる深刻な悩みのひとつ、「ホットフラッシュ」。
周りの人は涼しい顔をしているのに、自分だけダラダラと汗をかいて恥ずかしい!
そんな経験ありませんか?
ホットフラッシュの原因は女性ホルモン(エストロゲン)の減少によるもの。
女性ホルモンが減少すると、体内の環境をコントロールしている自律神経が乱れます。
そして体温調整が上手く出来なくなることで、ホットフラッシュが起こるんです。
ホットフラッシュは季節や状況に関係なく、私たちを悩ませます。
今回はそんなホットフラッシュ対策におすすめのアロマテラピーをご紹介します。
アロマバスソルトでゆったり半身浴
~バスソルトを作って、下半身を温めよう~
上半身は熱いのに、下半身がいつも冷えている・・・。
これも更年期によくある症状のひとつです。
そんな時には、手作りのアロマバスソルトを入れたお風呂で半身浴がおすすめ!
下半身が温まるのはもちろん、アロマの香りでリラックスすることで自律神経のバランスを整えます。
◆簡単!アロマバスソルトの作り方◆
<1回分の材料>
- 天然塩 大さじ2(約30g)
- お好きな精油 5滴以下(敏感肌の方は精油の量を少なめに)
<作り方>
天然塩と精油をよく混ぜ合わせ、お湯に入れてかき混ぜます。
<入浴法>
38~40℃程度のぬるめのお湯で、じんわり汗が出るまでゆっくり温まります。
水分補給も忘れずに!
◆ホルモンバランスと自律神経の不調を緩和する精油◆
イランイラン、カモミール・ローマン、クラリセージ、サンダルウッド、スイートマージョラム、ゼラニウム、ネロリ、メリッサ、ラベンダー、ローズオットーなど
数種類の精油をブレンドすることで、お互いの効果を高め合ったり、マイナス要素を打ち消したり、オリジナリティ溢れる香りを作ることが出来ます。
でも一番大切なのでは、好きな香りであること。
効果ばかりにとらわれ過ぎず、ご自分が気持ちよくなれる香りを選んで下さいね。
ひんやりアロマミストでクールダウン
~アロマミストを作って活用しよう~
突然首から上が熱くなり、顔や頭から大量の汗が噴き出る。
胸の谷間や背中から汗が流れ落ちる。
まさしくホットフラッシュの代表的な症状ですね。
こんな時頼りになるのが、ミントの精油をベースに作るひんやりアロマミスト。
胸元や首筋にシュッシュッと吹きかければ、クールダウン&消臭効果でリフレッシュできます。
◆ひんやりアロマミストの作り方◆
<100ml分の材料>
- 遮光瓶
- 精製水(またはミネラルウォーター)90ml
- 無水エタノール 10ml
- ペパーミント精油 10滴
- その他お好きな精油 10滴 (敏感肌の方は精油の量を少なめに)
<作り方>
斜光瓶に無水エタノールと精油を蓋をして入れよく振り混ぜます。
そこへ精製水を加え、さらによく混ぜたら出来上がり。
<使用方法>
携帯用の小さなスプレー容器に移し、残りは斜光瓶に入れたまま冷蔵庫(または冷暗所)で保管します。
精油が分離していることがあるので、その都度よく振ってから使用します。
作ってから2週間以内で使い切るようにしましょう。
◆身も心もスッキリさせてくれる精油◆
ユーカリ、ティートリー、サイプレス、ローズマリー、レモングラス、グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど
どの精油もペパーミントとの相性はバッチリですが、私のおすすめブレンドレシピはこちらです!
リフレッシュ効果が高く、気分転換させてくれます。
ただし皮膚刺激が強いので、お肌が敏感な方は精油の量を控えめにして下さいね。
柑橘系の精油をブレンドする際には、光毒性に注意し、使用した直後は直接紫外線に当たらないようにしましょう。
または光毒性の成分(フロクマリン類)を除去した精油(フロクマリンフリー)を使用する方法もあります。
~最後に~
女性である以上避けて通れない更年期。
その辛さをなかなか分かってもらえないのが、余計に辛いですよね。
でもちょっとの工夫で明るい気持ちになれるなら、試してみてもいいかなって思いませんか?
アロマテラピーは植物の香りを利用した、心と体に優しい自然療法です。
植物の薬理成分が心身の不調に作用し、いい香りを感じることで脳がリラックスします。
更年期だからってひきこもったり、落ち込んでばかりもいられない!
アロマテラピーを取り入れた生活で、どんな時も笑顔で過ごせますように・・・。