介護員さんはよく、夜勤中におなかの調子が悪くなります。
実はこれには理由があって、消化活動を促している副交感神経がうまく働いていないことや胃腸への負担が原因です。
通常、日中食べたものの消化・吸収・代謝は、副交感神経が優位になる夜間の睡眠中に腸で活発に行われます。
しかし、夜勤中の介護員さんは睡眠を取らずに活動しているために、この副交感神経がうまく働くことができず、腸の動きが悪くなったり、反対に動きすぎることがあるのです。
また、夜勤の介護員さんは睡眠を十分に取れないだけでなく、高齢者が安全に夜を過ごせるように常に緊張しています。
さらに、深夜に夜食をとることで胃腸に負担をかけてしまいがちです。
これらの原因が合わさって、腸の運動や、消化液の分泌を低下させ、便秘や下痢、腹痛、おなかの張りなどの症状を引き起こしているのです。
そこで今回は、お腹のケアが簡単にできるアロマトリートメント方法をご紹介します。
おなかの調子を整える、香りのセルフトリートメント
香りのセルフトリートメント(マッサージ)は日常的に取り入れたい簡単ケアです。
アロマの優しい香りに包まれながら、おなかを優しくいたわってあげましょう。
マッサージのやり方
仰向けになりブレンドオイルを手のひらに取り、おへそに手を当て、おなかを『の』の字にトリートメントします。
(おへその少し下からおなかの右のほうに手を運び、みぞおち、おなかの左という順で描く)
手を滑らすというより、おなかの深くをいたわる気持ちでおこなうのがオススメです。
下痢のときは回数を少なめにやさしくそっと行いましょう。
お腹の調子を整えるブレンドレシピ
- ホホバオイル20ml
- ラベンダー精油3滴
- マンダリン精油3滴
- ジンジャー精油2滴
こちらはおなかを温めて消化を促し、痛みも和らげるブレンドレシピです。
メンタルケアにも◎。仮眠中にもできますよ。
免疫力アップ!ブレンドレシピ
腸には免疫細胞やリンパ節がたくさん存在しています。
トリートメントすることでおなか周りや腸に新鮮な血液を届け、老廃物を流していくので免疫力アップが期待できます。
こちらは老廃物を流し、免疫力の向上に役立つ精油のブレンドレシピです。
- ホホバオイル20ml
- オレンジ・スイートの精油2滴
- ティーツリー3滴
- グレープフルーツ3滴
マッサージのやり方は上記と同じで、おへその周りを右回りに『の』の字を書くようにトリートメントします。
既往歴や体調によっては適さない場合があるので禁忌など必ず確認してから行ってください。妊娠中の方は実施をお控えください。
不調が続いたり、症状がよくならない場合は医療機関に受診しましょう。
最後に
いかがですか?
夜勤をされる介護員さんのおなかはとてもデリケートです。
しかし、忙しくてなかなか自分をいたわる余裕がなく、ついつい夜勤中におかしを食べ過ぎてしまうことなどもあるかもしれません。
ただ、交代制勤務者に消化器疾患の発病率が多いことは、データに表れています。
精油の香りでメンタルケアもしながら、ときには自分を頑張っている自分をほめてあげてくださいね。
腸を元気にしておくと、おなかの不調が軽くなるばかりか、免疫力もついて感染症にかかりにくくなったり、肌がきれいになるなどのいいこともたくさんあります。
ぜひ、試してみてくださいね!