お年寄りと接することが大好きで念願叶って続けてきた介護士の仕事。
最初の頃は残業も進んでやっていたけれど、さすがに毎日のオーバーワークでは自分の時間も持てずに、仕事にも集中できないし、ミスも連発する。
そしてダメな自分を責めてしまう・・・。
そんなことはありませんか?
大好きな仕事だからこそ、もっとお年寄りの側で話をたくさん聞いてあげたい。
もっと手を取り合ってあげたい・・・
そう思っている介護士さんはあなただけではありません。
ここでは、そんな心優しいあなたのために、疲れた心を満たすアロマレシピをご紹介します。
その日の疲れはその日のうちに!アロマでリフレッシュ
毎日のオーバーワークで心も体も疲れ切っている。
家に帰ると何もする気が起きなくて、お風呂に入ってただひたすら寝る・・・
せっかく人生の先輩でもある大切なお年寄りにたくさん尽くしても、自分のことも大切にしなければいつか電池切れになってしまいます。
毎日忙しく働くあなたに、簡単にアロマでリフレッシュできる方法をお伝えします。
芳香浴
アロマディフューザーなどの香りを拡散させる芳香器を使用し、一生懸命働いてきた心も体を癒しましょう。
現在いろんな種類のアロマディフューザーがありますが、本体の色が時間によって変わるものや、間接照明の代わりになるものなどがあり、タイマーもついているタイプも多く出回っているので、睡眠時でも安心して使えます。
加湿器の機能も備わっているタイプもあるので、乾燥している冬や、喉が弱い方は喉を潤してくれます。
使用する精油は、帰宅後すぐはベルガモットやオレンジなどの柑橘系、就寝時にはラベンダーやフランキンセンスなどがお薦めです。
アロマバス
湯船に入って疲れを取る方も多いと思います。
いつもの既製品の入浴剤をたまにはアロマの香りに替えてみましょう。
手軽に作れるアロマバスソルトがおすすめです。
自然な植物等から抽出した精油を使用することでの心の底からの深呼吸は心も体もリセットしてくれます。
アロマバスソルトの作成方法
準備するもの:
- 天然塩200g
- 精油 約15滴
- ガラスの容器
- 木のスプーン
作り方
容器に天然塩と精油を入れ、木のスプーンでよく混ぜ合わせるだけです!
使い方
作成したアロマバスソルトを大さじ2杯、バスタブの中に入れて良くかき混ぜてから入浴します。
お薦めの精油
ゼラニウム、ラベンダー
*作成したバスソルトは早めに使い切りましょう。
仕事中のイライラに!さっと使えるアロマの使い方
忙しい時に限って介護しているお年寄りに「すみません!」と声をかけられる。
そして「ちょっと待ってよ!」ときつい言葉で言い返してしまう・・・・。
オーバーワークが続いているとどうしてもイライラしてしまい、他人に強い言葉で言い返してしまうこと、ありますよね。
介護業界では「ちょっと待ってよ」という声掛けさえ虐待にあたるとされています。
でも、どこの施設も人員がギリギリ、もしくは全く足りていない中で、お仕事を進めていくには、本当に待っていただかなくてはいけない時が多々あります。
どうしてもイライラが抑えられない時は、精油の力を借りましょう。
ティッシュでアロマを吸入
一番簡単なアロマの活用法です。
ティッシュに精油を1~2滴落として洋服に着かないように精油の部分を折りたたんで胸ポケットや下着の中に忍ばせておきましょう。
ほのかに香る精油がイライラを鎮めてくれます。
また、マスクの中に忍ばせておくことで抗菌にも役立ってくれます。
お薦めの精油はラベンダー、ベルガモットです。
家族にあたってしまう人必見!アロマでコミュニケーション
仕事場でのイライラをつい家族にあたってしまう・・・
心の中では「ごめんね」と思っていても、引き返せない。
家族ならではの光景ですよね。
本当は愛する家族に感謝を伝えたいけど、恥ずかしさもあってなかなか伝えられない人は必見です!
アロマでコミュニケーションしてみましょう。
とってもカンタンです。
アロマのブレンドオイルを使用して手を優しく撫でさするだけです。
手をさするだけで、さする方もさすられる方も「オキシトシン」と呼ばれる通称「幸せホルモン」が発生します。
これがストレス解消にも繋がります。
ブレンドオイルの作成方法
準備するもの
- 植物油(ホホバオイルなどのキャリアオイル)
- 精油
- ビーカー
- ガラス棒
- ガラスの遮光瓶
作り方
- ビーカーに植物油20ミリと精油2~4滴入れてガラス棒でよくかき混ぜます。
- 1をガラスの遮光瓶に移します。
使い方
適量をとって自分の手でオイルを少し温めてから、相手の手を撫でさすります。
お仕事先のお年寄りの方にもカンタンにやって差し上げることができます。
お薦めの精油は、ラベンダー、オレンジ
*作成したブレンドオイルは冷暗所に置き、2週間~1か月位の間に使い切りましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
生活やお仕事の中にちょっと香りをプラスするだけで、気持ちを落ちつかせたり、やる気を起こさせたりすることができます。
どれもカンタンにできるものばかりですが、ティッシュに精油をたらすだけでできる吸入などから始めてみるとよいと思います。
負担のない程度に始めてみてはいかがでしょうか。
きっと、香りが役に立ってくれますよ。
紹介した精油の特徴
- ベルガモット・・・紅茶のアールグレイの香りづけに使用される香りで、心が落ち込んでいる時に
- オレンジ・・・・・質の高い睡眠促進と足のむくみケアにも
- ラベンダー・・・・ひどく疲れた時に、低刺激で安心
- ゼラニウム・・・・心と体のバランスを整えてくれ、生理の時のイライラにも
- フランキンセンス・呼吸を楽にしてくれるので、忙しくて息が詰まりそうな時に
精油の取り扱い注意
- 柑橘系の精油を肌につけて太陽に当たるとシミや発赤の原因にもなりますので時間帯を気を付けてご使用ください
- バスソルトのお塩は傷があるとしみることがあります。また柑橘系の精油も肌がヒリヒリすることがあるので、パッチテストを行ってから希釈してご使用ください。