天然のアロマ精油(エッセンシャルオイル)には虫除け効果があるものが多くあります。
しかし、アロマ精油で手作り虫除けスプレーを作ってみたものの、意外に効果がなかった・・・なんてことありませんか?

実は、虫除け効果(忌避)のあるアロマ精油がすべての虫に効果があるわけではなくて、虫の種類によって精油を選ぶ必要があるので注意が必要です。

また、市販の虫除けスプレーは刺激が強くて赤ちゃんや子供、敏感肌の方には合わないものもあります。

ここでは赤ちゃんや小さなお子さんでも使えるオススメアロマオイル(精油)と虫の種類別に効く虫除けスプレーの作り方をご紹介します。

虫除けスプレーの作り方・ブレンドレシピ

まずは基本的な虫除けスプレーの作り方をご紹介します!

虫除けスプレーをする女の子

材料:精油1%濃度
・無水エタノール5ml
・精製水45ml(エタノールの9倍)
・虫除け効果のある精油(エッセンシャルオイル)10滴(0.5ml)

作り方:
作り方はとっても簡単です!

  1. 無水エタノールと精油を混ぜる
  2. 1に精製水を混ぜてできあがり!

(虫に効果のある精油一覧は下記の表を参考にしてください)

※子供は半分の濃度(5滴=0.5%濃度)に調整してください。
※3歳以下のお子様(赤ちゃん)への肌への直接スプレーはおすすめしません。服や帽子などにスプレーしてあげてください。

作った虫除けスプレーは冷暗所に保管するようにして、2週間ほどで使いきるようにします。

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虫除け効果のある精油(エッセンシャルオイル)一覧表

一般的に虫除け効果(忌避)のあるといわれているアロマ精油を一覧にまとめてみましたので参考にしてみてください。

忌避作用のある精油名 蚊に効く ゴキブリ ダニ
ラベンダー
ティーツリー
ローズマリー ◎
薄荷(ハッカ)
スペアミント ◯ ◎
ペパーミント
ゼラニウム
レモンユーカリ
シトロネラ
ベチバー ◎
クローブ
シナモン
レモングラス
レモン(※)
オレンジ(※)
ベルガモット(※)

※濃度によっても忌避効果が変わってきます。
また、本や実験のやり方によっても精油効果に違いがありますので、ご参考程度にお願いいたします。

※印の柑橘系の精油には光毒性(日光にあたると皮膚刺激を起こす)があるので、日中に使用する場合は『FCF(フロクマリンフリー)』と書かれている精油をお使いください。

虫除けスプレーレシピ(例)

虫除け効果(忌避)のある精油を使ってのスプレーレシピ(例)です。
虫除けスプレーを作るときの参考にしてください!

蚊やダニにおすすめの精油(エッセンシャルオイル)

蚊やダニが嫌う成分は「シトロネラール」で、この成分がたくさん含まれているアロマ精油は

ただし、レモンユーカリは皮膚刺激が強いのでお肌の弱い敏感肌の方や子供には、刺激が比較的少ないシトロネラがおすすめです。

服やソファにつけたり、ディフューザーで香らせるにはレモンユーカリでも問題ありません。

虫除けブレンドレシピ(例)
シトロネラ7滴、ラベンダー3滴
・無水エタノール 5ml
・精製水 45ml

材料を混ぜてスプレー容器に入れればできあがり!

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ゴキブリ対策・退治におすすめ!ゴキブリが嫌いなアロマ精油

ゴキブリ対策・退治におすすめのアロマ精油はベチバー、ローズマリー、クローブなどです。(上記表で確認してください。)

中でもベチバーはゴキブリの嫌いな香りとして最近注目されているアロマ精油のひとつです。
なぜかというと、九州大学大学院農学研究院の研究で、ベチバーはゴキブリ忌避効果が100%だということが分かったからです。

その結果、最近ではベチバーを使ったの虫除け商品も販売されています。(100%天然消臭剤アカル

網戸やゴキブリの侵入経路にスプレー
・水(精製水) 45ml
・無水エタノール 5ml
ベチバー 10滴(0.5ml)

重曹のアロマ芳香剤

ゴキブリの通り道に!置くタイプの虫除け
・塩or重曹・・・50g
ベチバーなどの精油・・・10滴

上記の材料を混ぜ、ゴキブリの通りそうな所(玄関、キッチン、お風呂場など)に置いておきます。

塩は唯一ゴキブリが食べない食材です。

また、重曹はゴキブリ退治に有効とされています。
香りの効果がなくなると掃除にも使えて便利!

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無水エタノールと消毒用エタノールの違いって何?

薬局やドラッグストアでは、無水エタノールの他に「消毒用エタノール」というものを見かけることがあるかもしれません。
消毒用エタノールは無水エタノールよりも一般的に安く、何が違うのか気になるところ・・・。

実はこの二つの違いは、エタノールの濃度の違いです。

「無水エタノール」はエタノール100%で、「消毒用エタノール」はエタノールが約70%なんです。
つまり、それぞれの容量が50mlの場合、無水エタノールはエタノール50ml、消毒用エタノールはエタノール35mlが含まれているということです。

●虫除けスプレー(1%濃度)を消毒用エタノールで作る場合
・消毒用エタノール 10ml(エタノール7ml:水3ml)
・精製水 60ml
(消毒用エタノールに3mlの水が含まれているため63-3=60)
・精油 14滴(0.7ml)
になります。

それでも虫に刺されてしまったら・・・

虫除け効果のあるアロマ精油を使っても、やっぱり蚊などの虫に刺されてしまうことはあります。
その時はラベンダーやティーツリーのアロマ精油を使うと、かぶれや炎症を緩和してくれます。

直接つけるか、ホホバオイルなどに混ぜて使うようにしましょう!

手作りハーブエキス(番外編)

ローズマリー

おうちでハーブを栽培しているのなら、ハーブエキスで虫除けスプレーを作るのもいいと思います。

作り方:ローズマリー

  1. ローズマリーなら数本を小さくカットし、水が入ったお鍋に入れます。
  2. そのまま水を沸騰させ10分くらい弱火で煮だします。
  3. お湯が冷めるのを待ち、ローズマリーをコーヒーフィルターやキッチンペーパーでこします。

これでローズマリーエキスの出来上がりです!

スプレー容器に移して2・3日で使いきります。
無水エタノールなどのアルコールを入れると1週間くらい使えます。


参考文献:
新しいゴキブリ忌避効力評価法および天然精油のチャバネゴキブリに対する忌避性
蚊を撃退する香りⅡ ~Mosquito Killer~
|東邦大学薬学部|薬用植物園|見本園|ベチバー|
ハーブ抽出液処理シェルター区へのチャバネゴキブリの糞分布から得られたハーブの忌避性


エッセンシャルオイル使用上の注意点